【対面・オンデマンド】
10月4日(土) 13:45~17:30
- テーマ:
- 現代社会福祉学の思想的基盤-理論と実践の根源を問う-
本学会は、1954年の学会創設から70年を迎えた。社会福祉が限られた人の問題であった時代から、その対象が普遍化することに伴い、社会福祉学の射程も拡大し、学際的で、領域横断的な学会として発展してきました。
もとより、社会福祉の実践は、人々の生活の全体をとらえるものです。したがって、その実践を基盤とした学問として、社会福祉学の対象の拡大は必然でもありました。
さらに、これからの10年を見据えれば、いよいよ顕著になる人口減少や単身世帯化、社会的孤立の深刻化といった社会変動、ICTやAIの発達といった新たなテクノロジーの発展、気候変動や多発する自然災害、不安定な国際状況といった様々な変化の中で、ますます俯瞰的な視点と横断的な取り組み求められていくでしょう。
しかしながら、社会福祉をめぐるこうした関心や射程の広がりは、ともすれば、何が社会福祉学の固有の視点や役割なのかを見えにくくしてしまう危険性もはらんでいます。
このようなこと踏まえ、第73回大会では、第72回大会テーマである「現代における社会福祉の本質を探る」を引き継いで、様々な分野や領域での広がりを見せる社会福祉学研究や実践における「扇の要」としての「思想的基盤(理論と実践の根源)」を問い直す機会とします。その上で、これからの学会の中核となる基盤を緩やかに共有しながら、新たな社会福祉学と学会のあり方を展望したいと考えています。
【基調講演】
- 松原洋子
- (学校法人立命館副総長/立命館大学副学長/立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)
- 演題
- 「倫理的・法的・社会的問題(ELSI)としての強制不妊
-日本の優生保護法史の検討」
【大会校企画シンポジウム】
- テーマ:
- 「現代社会福祉学の思想的基盤-理論と実践の根源を問う-」
- シンポジスト
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- 金子光一(東洋大学)
- 歴史論的視点から
- 岩崎晋也(法政大学)
- 原理論的視点から
- 空閑浩人(同志社大学)
- 実践論的視点から
- コーディネーター
- 木原活信(同志社大学)
- 宗教論的視点から
- コメンテーター
- 松原洋子(立命館大学)
※敬称略