10月15日(日)14:00~16:30
第69回秋季大会から「学会企画セッション」を設置することにしました。
「学会企画セッション」は、学会の研究委員会が企画し、会員の研究⼒を⾼めることを目的としています。
- テーマ:
- 社会福祉学における国際共同研究を考える
- 【シンポジスト】
- 斉藤雅茂(日本福祉大学)
「高齢者の社会的孤立の健康影響の国際比較研究」 - 古田弘子(熊本大学)
「スリランカにおける障害児の教育的包摂:社会的文脈に即した包摂モデルの構築に向けて」 - 全 泓奎(大阪公立大学)
「東アジア型社会開発モデルの構築に関する国際比較研究」
- 3名のシンポジストからは、以下の7つの観点から、それぞれご報告いただく。
- 研究テーマと、テーマ設定の動機
- 国際共同研究の着想に至った背景
- 国際共同研究の準備経緯(海外の大学等へのアクセス、関係構築、事前相談など)
- 国際共同研究の実際(研究内容、研究のプロセス等)
- 国際共同研究をしてみての醍醐味と難しさ
- これから共同研究をする人へのアドバイス
- そのほか
- 【コーディネーター】
- 伊藤嘉余子(大阪公立大学)
- 【コメンテーター】
- 和気純子(東京都立大学)
※敬称略
- 【企画趣旨】
- 2016(平成28)年から科研費の種目として「国際共同研究加速基金」が創設され、国際的に活躍できる研究者の育成への注目と関心が高まっていった。また、その2年後の2018(平成30)年には、「国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)」は「国際共同研究強化(A)」と「国際共同研究強化(B)」との別建てになり、より広く希望者を募り、国際共同研究を志す研究者のバックアップ体制が強化された。さらには、「帰国発展研究」や「国際先導研究」「国際活動支援班」といった種目も創設され、研究者育成における「海外の研究者との協働力の醸成」が重視されているといえる。
社会福祉学会員の中にも、「国際共同研究強化A/B」に採択され、国際共同研究に取り組む研究者が出てきている。またこれからチャレンジしたい若手の学会員もいるであろう。しかし、社会福祉学において、「国際共同研究」の基盤づくりや進め方等のノウハウは十分に蓄積されているといえない状況である。
そこで本企画では、国際共同研究強化A/Bに採択され、研究を進める研究者から、国際共同研究を始めたきっかけ、準備、共同研究の実際、研究成果の発表などといった具体的なプロセスと各フェーズにおける苦労や工夫などについて話題提供していただいた上で、今後、社会福祉学において、国際共同研究を進めていくために必要な工夫、仕組みの創設、ノウハウ等の伝承等について、参加者の皆さんと一緒に考えてみたい。