10月15日(土) 10:00~12:30
- テーマ:
- 社会福祉研究・教育における多文化共生
~コロナ禍における留学生の経験と教育・支援の現場から~
- 【概要】
- グローバル化がますます進む時代における社会福祉学は、地域共生社会の実現や多文化ソーシャルワークの発展への貢献に対する期待が高まっています。本ワークショップでは、社会福祉研究・教育そのものにおける多文化共生、とりわけ留学生が抱えるニーズとそれへの対応に注目します。
特に、社会福祉系大学・大学院の留学生のコロナ禍における経験に焦点を当てます。コロナ禍において、留学生が直面する課題は、感染拡大防止策の下で勉学や調査研究を継続する困難、オンライン教育において授業や研究等指導を受ける困難、国際移動や在留資格取得が規制される中での出入国の困難、アルバイトや奨学金の機会が減ることによる生活の困難などを含みます。
ワークショップを通じて、このようなニーズについて整理しながら、それらを乗り越えるために留学生が自ら取り組んでいる様々な工夫と、教育機関による先駆的な支援の在り方について考えます。具体的に、国内外の社会福祉系大学・大学院を例に、留学生側の体験と、理論的な背景も含めて教育機関側の支援に関する報告を取り上げます。
- 【発題者】
- 坂本 いづみ(トロント大学)・市川 ヴィヴェカ(トロント大学大学院 博士課程)
「カナダのソーシャルワーク教育と留学制度:社会正義に基づく留学生支援に向けて」 - 山脇 敬子(東京福祉大学 留学生教育センター)
「留学生への教育・指導・支援とソーシャルワーク教育の質的検討:コロナ禍前後における専門職性到達度の調査分析を通して」 - 索 宏(長春人文学院)
「新型コロナのため帰国した留学生のオンライン留学」 - 楊 慧敏(同志社大学)
「新型コロナの中での博論作成および就職活動の困難/工夫」 - 【コーディネーター】
- 所 めぐみ(関西大学)
ヴィラーグ・ヴィクトル(日本社会事業大学)
※敬称略