大会テーマ:格差社会解消へのアプローチを求めて
1 趣旨
現在の日本社会においては、低経済成長が続き、社会構造にも大きな変化が生じています。特に、雇用においては、非正規雇者が増加し、また、正規雇用者であっても、多くの場合、賃金の伸びがほとんどなく、物価上昇率を考慮すると、むしろ低下していると考えられています。そして、社会の人口構造では、少子高齢化が進み、高齢層のみならず、若年層の一人暮らしも増加し、少人数核家族化が加速しています。そのような社会において、所得格差が生じ、再分配後の所得にも差が生じています。さらに、資産においても格差があるといわれ、それらの格差から生じる社会的な問題は、深刻になりつつあります。
そこで、今回のシンポジウムでは、格差問題を取り上げ、社会におけるさまざまな格差について議論をしていきたいと考えています。社会における格差には、所得格差だけではなく、資産格差、健康格差、子どもの教育機会格差、大都市と地方における地域格差などのさまざまな格差が存在しています。シンポジストには、まず、シンポジストがテーマとする格差やその格差が生じている背景要因について、お話をして頂き、そして、格差解消へのアプローチについての提案をして頂きます。また、それぞれのアプローチの共通点や相違点についての議論も行います。さらに、格差社会解消へのアプローチとして、どのような方法があるのかについても考えていきたいと思います。今回のシンポジウムが、社会におけるさまざまな格差や格差社会解消へのアプローチについて、シンポジストや参加者の皆さんとともに、さまざまな議論を行う場となればと考えています。
2 主催
一般社団法人日本社会福祉学会
3 日時
2022年5月29日(日) 13:00~17:30
4 会場
WEB開催
5 対象
一般社団法人日本社会福祉学会会員及び会員以外の方でテーマに関心のある方
6 参加費
無料 (会員以外の方もご参加いただけます。)
7 プログラム
- 開会挨拶
- 13:00 日本社会福祉学会新会長
- 講演
- 13:10~14:30
日本社会福祉学会 2021年度学術賞受賞者講演
『ソーシャルワークはマイノリティをどう捉えてきたのか
―制度的人種差別とアメリカ社会福祉史』
西崎 緑(熊本学園大学)
『地域福祉マネジメント―地域福祉と包括的支援体制』
平野隆之(日本福祉大学) - 休憩
- 14:30~14:40
- シンポジウム
- 14:40~17:20
テーマ「格差社会解消へのアプローチを求めて」- 【シンポジスト】
- 阿部 彩(東京都立大学)
近藤尚己(京都大学) - 【コメンテーター】
- 垣田裕介(大阪公立大学)
- 【コーディネーター】
- 岡田進一(大阪公立大学)
- 閉会挨拶
- 17:20 日本社会福祉学会新副会長
- 終了
- 17:30
- 敬称略
- プログラムの進行上
8 参加申込み方法
Webによる事前参加申込を行います。
学会HPの第70回春季大会案内のページからアクセスし、必要事項を入力の上、申込を完了してください。
申込完了後、申込完了通知メールが配信されます。
- 今後変更等がある場合は、学会ホームページに掲載いたしますのでご確認ください。
- 要約筆記はあります。
9 問い合わせ先
一般社団法人日本社会福祉学会大会ヘルプデスク
〒162‐0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
TEL:03-6824-9385 FAX:03-5227-8632
E-mail:jssw-spring@conf.bunken.co.jp