■テーマ:「いま社会福祉原論に求められていること」
■趣 旨:
戦後の社会福祉本質論争以降、「社会福祉とはなにか」を問うことは、学会にとって重要なテーマであった。政策論、技術論、中間理論、力動的統合理論、運動論(新政策論)など、さまざまな理論が出され、論争が展開された。
しかし近年では、社会福祉原論研究は、一部の研究を除けば、停滞していると言わざるを得ない状況にある。その一方で、社会福祉基礎構造改革以降の社会福祉の「普遍化」は、研究対象領域の拡大をもたらし、さまざまなディシプリンから社会福祉研究への参入がなされ、社会福祉研究は「中心なき拡散」を示していると言えよう。
そこで改めて、日本社会福祉学会という学術コミュニティを形成する上でコアとなるものは何か、を問い直したい。もとよりさまざまなディシプリンに基づく研究が交錯することは、学会活動の活性化につながる側面もあり、それらを排除することが目的ではない。そうではなく、われわれが研究対象としている社会福祉をどのようにとらえるのか、共通理解の形成に向けた議論を再び活性化することが重要なのである。
本大会のシンポジウムでは、社会福祉学研究をリードしている3名のシンポジストから、いま社会福祉原論研究に求められていることや向かうべき方向性について提起いただき、比較的若手の指定発言者よりその提起をどのように批判的に継承するのかを発言いただく。本シンポジウムを契機に社会福祉原論研究の活性化を図ることを期待している。
■主 催:一般社団法人日本社会福祉学会
■日 時:2011年5月29日(日)13:00~17:20(受付:12:00~)
■会 場:東洋大学 白山キャンパス 1号館 1階 1102番教室
■定 員:500名
■参加費:1000円(当日、受付にてお支払いください)
■プログラム:
13:00~13:05
13:05~13:50
14:00~17:15
コーディネーター 岩崎 晋也(法政大学)/ 金子 光一(東洋大学)
17:15~17:20