日本社会福祉学会 第67回秋季大会

大会について

大会長挨拶

日本社会福祉学会秋季大会開催にあたって

第67回秋季大会 大会長
大分大学 学長 北野正剛

第67回秋季大会 大会長 大分大学 学長 北野正剛

 この度、大分大学におきまして日本社会福祉学会第67回秋季大会を開催するにあたり、歓迎のご挨拶とご案内を申し上げます。ご挨拶にあたって簡単ですが、大分大学の紹介をさせていただきます。
 大分大学は、1949年5月に学芸学部、経済学部の2学部でスタートしました。1973年5月には工学部(現在は理工学部)を新設し、2003年10月に大分医科大学(1976年10月設置)と統合し、新大分大学となりました。
 福祉関係に目を向けますと、1998年に福祉科学研究センターを立ち上げ、1999年4月に教育学部を教育福祉科学部に改組し、さらに2002年4月、独立研究科である福祉社会科学研究科を設置しました。2016年には教育福祉科学部における社会福祉、心理の専門職養成の実績をふまえつつ、これにリハビリテーションの専門職養成のコースをさらに加え、福祉健康科学部として新設いたしました。理工学部にも建築やメカトロニクスの立場から福祉機器や建築に関連した研究をする教員が在籍しており、まさに全学を挙げて地域の社会福祉やそれに関連する人材を養成して参りました。今回の大会の準備を中心的に担う福祉健康科学部は国立大学で唯一、「福祉」の名称が入っております。
 さて今回の大会のテーマは、「共生社会の構築に向けて〜自立と多様性の共存」としました。少子高齢化の深刻さはますます待ったなしの状況になっております。そうした中で地域包括ケア、地方創生、地域共生社会の必要性が指摘されております。私たちは、地域共生社会の根本を問うためにも、もう一度、「自立」や「共生」の意味を深く考えることが必要ではないかと考え、今回のテーマを設定しました。
 大分県は日本における障害者スポーツのパイオニアであり、太陽の家の創始者でもある中村裕に代表されるように福祉、医療、リハビリテーションについて独自の蓄積をもっております。また温泉や海の幸、山の幸、自然にも恵まれた地域です。どうか、2日間、大分県を楽しみながら、大いに議論を深めていただけたら幸いです。


実行委員長挨拶

大会のご挨拶

第67回秋季大会 実行委員長
大分大学 教授 相澤 仁

第67回秋季大会 実行委員長 大分大学 教授 相澤 仁

 日本社会福祉学会をはじめて国立大学で開催することになりました。大分大学では、本大会のテーマを「共生社会の構築に向けて〜自立と多様性の共存」としました。
 我が国は超少子高齢化社会という一筋縄ではいかない超難問に取り組まなければならず、超少子高齢化社会を乗り越える方法として提案されたのが、地方創生、地域共生社会の実現、地域包括ケアシステムの構築であります。
 少子高齢化の進展と世帯構造の変化のなかで、誰もが安心して暮らしその人らしい健幸な生活を保障する地域共生社会を実現するために、それぞれ個人や世帯(家族)が抱える課題解決に向けて、保健、医療、教育、福祉など各分野や領域を超えてつながり、包括的な相談・支援体制の構築などが喫緊の課題となっています。
 こうした地域共生社会を実現するためには、その人らしさを尊重する「多様性」を確保し「共生共育」を目指していくことが大切です。生きたその人らしさは本来つねに個性的であり多様なのです。
 しかしながら、多様な人がただ単に並列的に存在していればよいというわけではありません。すべての人間がよりよい生活をつくりだそうと日常的な努力のなかで、相互に影響し合って、自己の不完全性を自覚しつつ、常によりよい自分らしさを目指そうと努力する人間性の形成を推進していくことが求められているのです。
 その推進こそが、子ども、障がい者、高齢者といった対象や分野を超えてつながり、地域共生社会の実現を可能にする1つのポイントであると考えています。
 どうすれば、超少子高齢化社会を乗り越えるための地域共生社会の実現や地域包括ケアシステムの構築を可能することができるのでしょうか。
 本大会では、「共生社会の構築に向けて」を研究テーマにして開催いたしますので、是非とも参加していただき、熱のこもった活発な議論を交わし研究の推進に寄与できる機会となることを期待しています。
 九州にあってしかも大分という地は決して交通の便が良いとは言えず、参加することをためらうような場所ではありますが、一方で別府・湯布院温泉など日本一の温泉県をはじめ、関アジ関サバ、豊後牛、とり天、どんこなど美味しい食材も多く、麦焼酎などの酒類も豊富なところです。
 本大会の開催は、2019年9月21日からの三連休の前半2日(21・22日)でございます。23日は参加された方々が大分での観光を堪能できるように開催日を決めましたので、是非とも本大会に足を運んでいただき、大分でのプライベートも楽しんでもらいたい、すなわち「よく学びよく遊ぶ大会にしたい」と考えております。スタッフ一同心よりお待ちしております。